熊本の土地の成り立ち ── 類型でたどる土地の履歴

成り立ちが分かれば、
調べる順序が決まる。

土地の履歴を調べていると、同じ形をした土地に何度も出会います。田畑だったところ。工場や作業場だったところ。近世からの町場だったところ。成り立ちが同じなら、資料のどこに手がかりが残るかも、どこで行き止まりになるかも似てきます。熊本の土地を成り立ちで分け、それぞれについて何を見るかを整理しています。

類型でたどる
TYPES ─ 成り立ちで分ける

同じ成り立ちの土地は、同じところで行き止まる。

熊本市の市街地周辺には田畑だった土地が多く、その次に何が来たかで調べる範囲が決まります。工場や作業場の跡地では、操業していた者が登記に出てこない。近世からの町場では、資料そのものが昭和三十年代までしか届かない。

類型が分かれば、どの資料から当たるか、どこで手が止まるかが先に見えます。ここでは熊本の土地を成り立ちで分け、それぞれについて何を見るかを整理しています。制度と資料の読み方は、地歴調査の教科書のほうにまとめてあります。

I

農地からの転用

田畑が宅地に変わった土地

熊本市の市街地周辺で最も多い類型です。追うのは農地だった時期ではなく、転用の年と、その直後に何が建ったか。許可の年・現況が変わった年・地目変更登記の年は、それぞれずれます。

1

転用の年をどう押さえるか

三つの年のずれ、地目が田のまま残る地番、転用の直後に来た使い手。

II

工場・事業所の跡地

操業していた者が、登記に出てこない土地

跡地であること自体が、資料からすぐには分かりません。地目は宅地か雑種地、登記に載るのは所有者。業種にたどり着けるのは旧住宅地図だけで、その住宅地図が登記と食い違うこともあります。

2

業種から、調べる物質を絞る

屋号と業種の読み方、資料どうしの食い違い、盛土材そのものが汚染源になる場合。

III

近世からの町場と商業地

変わっていないことを、どう書くか

用途は変わらなくても、建物は繰り返し入れ替わっています。業種が読めるのは昭和三十年代以降の住宅地図まで。それ以前は「不明」であって「無かった」ではありません。

IV

調べ方そのもの

制度と資料の読み方

類型にかかわらず共通する部分は、地歴調査の教科書にまとめています。旧土地台帳、閉鎖登記簿、航空写真、旧住宅地図、地目。行政庁への照会と、報告書の書き方まで。

4

地歴調査の教科書

資料の読み方から、報告書の書き方まで。

地歴

土地の履歴調査、
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株式会社地央(熊本市)が承っています。

メールmrkm@chiou.jp