地央熊本進出の案内

熊本へ進出する企業のための、土地と制度の案内

土地が決まるまでに、
越える六つの段。

立地の選定、用地の可否、許認可、土地の安全、地元との合意、そして事業化。工場や拠点が建つまでの時間の大半は、建設ではなく土地と制度に費やされます。熊本で開発実務に携わってきた立場から、通る順に整理しました。

六段進出の手順
92講座無料で公開中
36年8ヶ月行政の現場から
四資格技術士・建築士・調査士・行政書士
進出
し ん し ゅ つ ─ 土地と制度の案内

工場が建つまでの大半は、
土地と制度の時間です。

候補地を三つ挙げてもらったが、そのうち二つは市街化調整区域の農用地区域だった。着工予定から逆算すると農振除外の手続きが間に合わない。──進出の相談で最も多いのが、この段階での躓きです。

土地は、地図の上では同じように見えます。違うのは、その土地にかかっている法律の層です。国土利用計画法が区分を与え、都市計画法が線を引き、農地法や建築基準法が個別に条件をつける。どの層で止まっているのかが分かれば、いつまでに何を動かせばよいかが決まります。

ここでは、その層を降りていく順に記事を並べました。すべて無料で読めます。

STAGES ─ 六つの段

上から順に、降りていく。

国土の縮尺から一筆の縮尺まで。進出の検討は、必ずこの順に降りてきます。飛ばした段は、あとで必ず戻ってくることになります。

立地の判断

どこに出るか

都市の計画を読んでから、
候補地を絞る。

自治体が今後どこに人と機能を集めようとしているか。立地適正化計画と交通計画を先に読むと、地価だけでは見えない十年後が見えます。

用地の可否

その土地は使えるか

調整区域と農用地区域。
ここで工程が決まる。

市街化調整区域か、農振農用地か。農振除外が必要なら、そこから年単位の時間が要ります。候補地選定と同時に確かめる項目です。

許認可

何の手続きが要るか

開発許可は、
申請より前に決着している。

立地基準と技術基準のどちらで判断されるか。事前協議の段階で見通しが立つかどうかが、工程表の信頼度を決めます。

土地の素性

その土地は安全か

接道、地盤、土壌、水。
そして境界。

大型施設ほど、接道幅員と地盤支持層が計画を左右します。土壌汚染とPFASは、取得後に判明すると取り返しがつきません。

合意形成

地元とどう合意するか

止まる案件の多くは、
法律ではなく段取りで止まる。

誰に、どの順で、何を説明するか。行政協議と住民説明の設計を誤ると、法的には問題のない計画でも動かなくなります。

事業化

どう組み立てるか

使える事業手法と、
公の側の枠組み。

単独取得だけが道ではありません。区画整理、地区計画、PPP/PFI、公的不動産の活用。自治体側の枠組みに乗れる案件かどうかで、条件が変わります。

CONTEXT ─ いま熊本で

追い風と、逆風。
どちらも書いておきます。

TSMCの熊本第1工場は2024年12月に量産を開始。第2工場は2025年10月に本格着工し、2027年12月の稼働開始を目指しています。2026年2月には、第2工場で国内初となる3ナノメートルの先端半導体を生産する計画が示されました。設備投資額は当初計画の122億ドルから170億ドル規模へ拡大し、国も追加支援の検討に入っています。

一方で、第1工場が手がける成熟プロセスについては当初想定ほどの需要が見込めていないとの報道があり、2025年末には第2工場の工事が一時停止していると伝えられました。サプライヤーに対しては、2026年は通年で新規設備が不要と通知されたとも報じられています。

つまり現在起きているのは、単純な拡大ではなく成熟プロセスの減速と、先端プロセスへの組み替えです。「半導体バブル」という言葉だけで判断すると、時期を誤ります。

ただし、用地と許認可にかかる時間はこの波とは別に進みます。農振除外に年単位、開発許可の事前協議に数ヶ月。需要が見えてから土地を探しはじめると、間に合いません。景気の判断はご自身で、土地と制度の準備は先に。それが実務の側から言えることです。

※ 出典:TSMC・経済産業省の公表内容および各種報道(2024年12月〜2026年2月)。最新の状況は一次情報をご確認ください。

SUPPORT ─ 支援できること

候補地の段階から、お受けします。

「まだ社内で検討中」の段階が、いちばん手を入れる価値のある時期です。用地が決まってからでは、選べる手が減ります。

調査

候補地の法規制調査

候補地ごとに、区域区分、用途地域、農振農用地の該否、接道、地盤、土壌の履歴を一覧化します。着工可能時期の見通しまで含めてお出しします。

許認可

開発許可・農地転用の手続き

事前協議から申請、許可まで。技術士・一級建築士・土地家屋調査士・行政書士の四資格を一つの窓口にまとめているため、分野をまたぐ手戻りが出ません。

協議

行政協議への同席・助言

県・市のどの部署に、どの順で、何を持って行くか。行政側にいた経験のある者が、協議の設計段階から関わります。

研修・顧問

社内勉強会/継続的な助言

進出担当部署向けの勉強会から、案件期間を通じた顧問契約まで。制度の全体像を社内で共有できると、意思決定が速くなります。

WHO ─ 担い手

制度をつくった側と、
使う側の両方から。

株式会社地央は、熊本で開発許可申請、経営事項審査、登記測量、物件調査に携わってきた事務所です。技術士(都市及び地方計画)、一級建築士、土地家屋調査士、行政書士の四資格を一つの窓口にまとめています。

都市計画実践講座を担当する豊永信博は、熊本市役所で三十六年八ヶ月、都市計画行政の現場に立ち続けました。熊本駅前地区再開発、駅西地区区画整理、新幹線推進事業、政令指定都市への移行業務。最終職は熊本市企画財政局総括審議員 県政令指定都市推進室長です。

行政側の判断がどこで下されるか、どの資料が決め手になるか。制度を運用してきた側の視点を、進出の検討にそのままお使いいただけます。

体制
株式会社地央(chiou.jp/)
資格
技術士(都市及び地方計画)一級建築士 土地家屋調査士行政書士建築主事宅地建物取引士
実務領域
開発許可申請/農地転用・農振除外/登記・測量(境界確定、分筆)/物件調査・デューデリジェンス/経営事項審査・建設業許可/まちづくりファシリテーション
研修実績
2025年12月 熊本県土地家屋調査士会
2026年6月 九州ろうきん ろうきん協力会
関連
都市計画実践講座 / 不動産スクール(無料92講座)

候補地の住所が三つあれば、
調べ始められます。

社名を伏せたご相談でも構いません。まずは、どの段で止まっているかを一緒に確かめるところから。